意識とは:5月29日(木)のレッスン日誌

RYU

2008年05月30日 02:37

【キッズエリート】

Lくんが参加。Lくんは年長さん、気分が良いときとななめなときがありますが、今日は良い感じ。。少し遅れて来たのですが、コーチに"Sorry to be late for the lesson"と言って入ってきました。Oh, it' OK! As long as you are here! と返しました。
今年に入ってからあすなろ幼稚園さんにお邪魔し、キッズエリートプログラムをやらせていただいています。今日も年少さんのクラスでやったのですが、正直なところ、やればやるほど「子どものこと、まだまだ知らないんだな・・」と思わされます。しかし、分かってきたことも多く、どんなことが幼児に指導するのにはポイントなのかを考えながらやっと指導できるようになってきたと思います。とにかく、「これをやれば楽しいはずだ」と言うのは通じませんね。大人の観点からの判断では、子どもは喜ばないようです。。
さて、LくんはJくんという、上手なお兄ちゃんがいるし、お兄ちゃんのテニスの友達も知っているので、テニスがうまくなるとこうなる、というのも見ています。しかもRTAワールドツアーの際はチャレンジャーズに入ってやったこともあるので、うまくできないことも実感したのではないでしょうか。すごく楽しそうに、どんな練習にも取り組んでいました。自由にやらせても十分に練習となることをやっていました。


【チャレンジャーズ】

Kちゃん、Mちゃん、Mくん、Sちゃんが参加。ウォームアップではボールに親しむことをテーマにいろいろやりました。そしてショット練習では大きいボールを使いながら身体の動きを覚える練習。少しずつ高度な練習に変えて行き、コーチとのラリーでも安定感が出てきました。最後は二人一組でミニラリー10回続けよう!KちゃんSちゃんペアは最後までがんばり、達成しました。


【ビギナーズ】

7人参加。プラス、ベーシックのAちゃんがお手伝いで参加してくれました。通常、ベーシックの子はお手伝いは認めませんが、ちびっこたちと触れ合おうとする気持ちと上達したいという気持ちがあるAちゃんは特別にOKを出しました。ビギナーズクラスもチャレンジャーズクラスと同様にフォア&バックのショット練習。違う点は、より細かい点を意識させることです。基本は二人一組となり、いろいろな視点でショットの学習をしていきました。打ち合いになるとまだまだうまく続きませんが、段階や経験を経て上達していくでしょう。


【U18】

5人が参加。ウォームアップ後、ショットの練習。これもビギナーズよりもさらに細かい点に意識させて行いました。

「意識」とは何かというと、AをするとBになる、CをするとDになる、という因果関係を理解しようとする気持ちと、やろうと思ったことを実際にやるために注意を払うこと、そして同じことをやり続ける、という理解・行動・定着のプロセスを有効にするための積極的行動です。実際には理解するためには知識が必要であって、定着すれば自信を深め、物事に対する意欲もわいてきます。ですがこれらの知識と自信は、自信がつけば知識を取り入れようとするわけで、知識を深めることができる環境であれば自動化されます。そして知った知識を理解し、それを行動を通して定着させることですが、これは我々大人にとっても難しいことではないでしょうか。「わかった」というレベルの理解レベルまではいっても、「やってみよう」という行動レベル、「だいたいできる」という定着レベルにはなかなか到達できないと思います。それをいかに彼らの習慣とさせるかは、正直なところ、まだまだ難しいです。また、それは個々人がテニスに何を求めているかにも大きく関係します。

テニスしかできない人を育ててはないと思いますが、好きだ、というテニスに全力を注げないのでは、何事にもうまくいかないでしょう。テニスとは所詮小さな世界です。しかし、その小さな世界に全力を注げるからこそ、大きなものを得られるのだと思います。

コーチとしても、指導することだけではなく、子どもたちの進路の確保などの環境整備を行い、子どもたちが本心から全力を注げるようにすることが必要と感じます。今すぐには満足できるものは提供できませんが、将来において取り組んでいきたいと思います。一つのことに全力を注ぐことを知っている人は、何をやっても(好きであれば)うまくいくでしょう。


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