2008つま恋オープンジュニアが無事終了しました!
心配された雨もノープロブレムで、本戦は全て終わり、終わったコートからどんどんコミュニケーションマッチ(いわゆる敗者による練習マッチ)をやりました。8試合できた選手もいるようで、勝ち残った選手も、初戦敗退してしまった選手も多くの実戦経験が積めたと思います。
10歳、12歳、14歳、16歳、18歳以下の男女、全10のカテゴリーを合わせて107エントリー。関東や中部圏において他の大会と時期が重なったりと、前回の133エントリーよりは少なかったのですが、前回大会の反省点を踏まえ、全選手、選手の家族、一般観戦者が満足して帰ってくれるように準備してきました。
ボランティアスタッフの皆さんは、この大会の趣旨「選手としての成長だけではなく、人間的な成長を養う大会運営」と「テニス普及の観点でのイベント運営」を理解していただき、快く承諾いただいたことに、本当にうれしく思いました。
イベントとしての目玉であるジャグリングショー&特別ジャグリングレッスンでは前回同様、竜半さんとヒョウガくんが快諾し、出演してくれました。「ジャグリングはテニスのスキルアップに通じる要素をたくさん持っていて、それには子どもたちが思わず引き込まれてしまうようなショーが必要」ということを理解していただいたのです。
竜半さんはシガーボックス部門において昨年の世界チャンピオンになった方で、
ジャグリングの普及のためのサークルも開いています。
また、今回新たな試みとして、スピードスタックスのコーナーも設けました。カップの早積み競技です。決められた形に決められた手順で積み上げ、崩すという速さを競うスポーツです。
ジャグリングがテニスという競技において、「状況に応じた技術を使いこなすチカラの養成」とすれば、スピードスタックスは「ボールのスピードを落とすことなく、正確にコントロールし続けるチカラの養成」となります。そして勉強にも通じる、「集中力」も養うことができます。
時々通りがかったときに見ていましたが、みんな器用にやっていました。ちなみに、最高記録は3-3-3スタックでは小田木選手が3.05秒、3-6-3スタックではだいごくん?が5.87秒でした。
協賛企業も各社ブースでパンフレットやチラシ、ポスターを展示し、情報を提供する場を作りました。その全てが、選手としての『成長』と、子どもたちの人間的な『成長』に関わるものです。
各学校法人、公文、栄養価の高い食品を宅配するサンクック、公共のテニス施設、中古ラケットのリサイクル、テニス練習機の展示、プロテニス選手の間で評価の高いシトリックアミノ、学資保険など。協賛企業にも1社1社に大会趣旨を説明し協賛いただいております。
また、小さな大会ですが、大会プログラムを印刷会社に作成依頼し、選手に渡しています。その1番後ろには、20人の選手に声をかけ、サイン(海外ではサインといわずに、オートグラフといいます)をもらったらディレクターからプレゼント!という『ゲット・ザ・オートグラフ・チャレンジ』のページを前回に引き続きつくりました。
前回以上の選手がこれに参加してくれました。10歳以下の女の子が18歳以下の男子選手にサインをもらっていたり、スタッフに話しかけサインをもらおうとしていたり、目的がなんであれ、自分から声をかけて相手がそれに対応してくれる、というのは、個人スポーツであるテニスだからこそ、大切なことだと思うのです。
実は敗者が参加できる練習マッチ「コミュニケーションマッチ」は、このオートグラフチャレンジとリンクしています。海外ツアーに出れば、会場で練習相手を探すことが必要になってきます。いろんな選手に臆せずに声をかけられれば、それだけ多くの練習ができるわけです。コミュニケーションマッチという名称である所以です。
将来、これがきっかけで大学テニスの大会で再開したり、違うエリアの選手同士が仲良くなって、遠征の際に宿泊させてもらったり、ということがあるかもしれませんね。
この大会、「イベントなのか、テニスの大会なのかわからない」と思われる方もいらっしゃるかも知れませんが、そんなことはどちらでも構いません。ただ、『どんなイベントをするのか』『どんな情報を提供するか』において、選手を育てているコーチの視点で体現しています。
私自身、海外のリゾートホテルで働いたり、日本で外資系メーカーの営業をしたり、現在も教員免許取得中だったりと、テニスコーチ以外のことをやりながら、違う視点でテニスの指導を捉えてきました。遠回りかもしれませんが、コーチとして役立つことって、テニス以外から本当にたくさんいただいていたんですね。ですので、考えられる『成長のための環境』はできるだけ多く用意してあげたいのです。
ですので、この大会に理解を示していただけるかどうかは、視野の広さによるのではないか、と感じます。会場にある、たくさんの情報の中で、自分に必要な物事を取捨選択し、有益に活用しようというチカラ・・・情報選択能力が長けている選手が、不必要な情報に踊らされずに、大会のメインである本戦においてチカラを発揮できるのかな、と思います。
そして、情報選択能力は、テニスの試合においては判断力、決断力となります。やはり、テニス選手として必要な能力なのです。
この大会を前に、リューテニの選手たちには「会場にある、楽しい雰囲気に飲まれるな。どんな環境においても実力を発揮できる選手が、本物だ。」と伝えました。
それが伝わったからかどうかはわかりませんが、うちの選手たちは14歳以下男子と16歳以下男子で優勝、12歳以下男子で準優勝と活躍してくれました。もちろん、結果を残せなくても、全選手が健闘していたし、コミュニケーションマッチにチャレンジし、最後には会場の片付けも手伝ってくれました。
彼らのコーチとしても、彼らに『成長』を感じた大会になりました。
また、まだテニスをはじめたばかりの、リューテニキッズたちがご家族で大会を見に来てくれました。それも何組も!選手クラスの子どもたちと、それを追いかける立場のスクールのちびっこたちの架け橋となると思い、チラシを作って案内をしていたのです。しかしこれは、総合リゾート施設であるつま恋のチカラでもあるのです。「帰りがけに、つま恋温泉なんていかがですか?」
将来、たくさんの幼稚園ぐらいの子達がご家族で足を運んでくださり、ジャグリングのヒョウガくんのショーやバルーン作りを楽しむついでにでも、コートで一生懸命に戦っている子どもたちを見て、「あれ、なに?」「テニスっていうんだよ」「やってみたい!」となって、テニスにふれあえる機会を提供し、普及につなげていくのが、この大会の目指すところです。そして、その小さな熱い視線を感じ、選手たちもより全力でコートで戦ってくれることでしょう。
大会の歴代優勝者などが
ウェブサイトにもアップされています。大会の模様なども近日アップしますので、見に来てくださいね!
・・・さて、次回の開催はいつにしようかな??