これからさらに上達します:6月30日(月)のレッスン日誌

RYU

2008年07月01日 01:09

【チャレンジャーズ】

Mくんお休みで、Mちゃん、Kちゃんの二人の参加。ストレッチ、ランニング、ボール遊びでウォームアップを。

Mちゃんがうまくできずに泣いてしまうシーンがありました。しかし、うまくいかないというのが、技術の完全なる欠如によるものではなく、技術の未熟さをカバーしようとしないことにあり、これについては厳しく指導しました。すると泣き止んだものの、立ち止まったままなにもしようとしません。こういうとき、コーチとしては非常に悩みます。彼女にとっては貴重な考える時間でもありますが、同時に劣等感を与えているのではないか、と思うのです。どうすれば良くなるのか、を前向きに考えてくれればいいのですが、そんな子ばかりではありません。結局、壁は自分で乗り越えるしかないのですが、余計な足枷(あしかせ)となっていないかが心配になるときがあります。吸収の早い子どもたちですから、あまりこだわらなくても、楽しくやれていれば伸びていくでしょう。でも、小さい頃からでも理想のイメージと、実際のギャップに目をやり、改善していこうとする意識は大切です。それを、努力といい、将来の伸びしろを決める基本となると思うからです。

動かないMちゃん・・・Kちゃんに、どうしたら良いかなと聞くと、少し考えてから「呼びに言ってあげる」と答え、Mちゃんのところに行って語りかけ、Mちゃんと一緒に戻ってきました。コーチがこれして、あれして、と言うのでは、考えようとするチカラは身に付きにくいと思います。これで良かったのだと、思いました。

そこまでに結構時間がかかったので、その後のミニコートでの打ち合いで終了。ミニコートですが、レギュラーボールを使用しました。Kちゃんは以前よりも力加減がうまくできるようになり、ミスをしたときの行動や考え方も身に付いているのを確認しました。9月の遠州チャイルドでは真剣に優勝を目指している(マリモが欲しいから??)Kちゃん。これからが楽しみです。


【強化】

5人が参加。今日は木村氏も練習に付き合ってくれました。練習の流れは基本的にいつも通り。コートがウェットコンディションだったので、やりづらさはあったと思いますが、どんな状況でも対応することも大切です。ボールを打たせる前にしっかりとストレッチの時間をとってからオンコート練習。今日は、安全面も考え、パターン学習のパーツとなる、スキルの練習をメインに行いました。

彼らの取り組み状況、習得状況を見ながら、パターン練習を段々と増やしています。つま恋大会では、あるパターンのドリルが機能した、と16歳以下で優勝したRくんが話していました。いくつかのパターンの習得を目指すことで、スキルアップと、目的を持ったプレーをし、ミスを減少させていくのが、ここでの練習です。12歳以下で準優勝したNくんは決勝以外の全てのマッチで失ゲーム数が少なかったにも関わらず、長時間の試合となりました。これは、もちろん本人の努力によるものですが、パターン練習を通じて、あるショットのスキルアップがあり、ミスを減少させることを体得していったことに、練習の成果があるとわかります。

彼らはパターン学習によって、まだまだうまくなります。が、本当に強くなるにはもうひとつ条件があります。それが、チーム意識です。これまでも日誌に書いてきましたので割愛しますが、この意識を根付かせることが、今の課題です。栄養価の高い食事と確かなスキルと考え方、そしてチーム意識。これが、心技体のレベルを高めるポイントです。しかし、これは何も選手コースにのみ当てはまるものではなく、スポーツを一生懸命に取り組む全ての子どもたちに必要なことだと思います。

これから、さらに洗練したものにしながら、どのようにいろいろな層の子どもたちに適用させていくかを考え、実現していこうと思います。

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