リューテニスアカデミーの練習方針

RYU

2008年07月17日 02:08

リューテニの練習は生徒同士の関係で成り立ちます。それがうまくいく条件は、全員が「うまくなりたい!」という気持ちを持ち、それが互いに確認でき、その雰囲気で練習すること。そして学習の仕方を覚え、消極的学習ではなく積極的学習を行うこと。この二つです。

これは、前回(か前々回)の日誌に書いた、『日本的風習を踏襲した環境』と『頭の良さ』が、上達のキーワードになるということそのものですね。全体のためには、やる気のある生徒がある程度の人数必要であり、生徒個人の成長には物事の学習の仕方を指導し身につけさせることが必要になる、ということです。


子どもたちを指導される職業の方であれば、この方法は理想的であり、ある意味リスキーであると感じられるかもしれません。というのは、生徒のやる気(モチベーション)が重要なファクターとなるゆえに、対象を絞る結果となるからです。

確かに、ただ『遊び』としてテニスを捉えるご家族にはリューテニは向かないと思います。しかし、テニスを『こどもが成長するツールとして』選んでいただいた意識の高いご家族にとってはやる気が高まるシステムになっているはずですし、テニスの技術も上達を感じられるものとなるのです。リューテニが、テニスをあくまで『競技=勝敗を賭けて戦うスポーツ』として位置づけているのも、このためです。


そして、これが機能するためには絶対必要条件が存在すると感じています。それは、生徒個々の理解です。それぞれが何を感じ、何をしたいのか。これを知らずには指導は空回りをしてしまうでしょう。

ここに、練習後(強化クラスは練習の前後)に書かせているチェックカードの存在の意義があります。チェックカードはただ自由に書かせるノートと違い、「練習時にはここをチェックしなさいよ」という意識付けと、「こういう考え方、捉え方が大切なんですよ」という示唆する役割を持たせています。

もちろん、生徒のチェックカードのつけ方、指導によってどう変わったか、コーチの前回のコメントを読んでどう変わったかなどで、生徒全員の気持ちを垣間見ることができます。それによって、コートでの指導も変化・改善させていくようにしています。

私は、テニスにしか通じない考え方は指導しないようにしているので、遠回りな表現やあいまいな表現が多いのですが、鋭い生徒たちは感じ取り、正しい考え方に進んでいると感じます。コーチとしてはもちろん労力が増えますが、大変価値あるものです。


リューテニは、どんなレベルにおいても、『チームとしての指導』を行います。しかしそれは、集団一括指導とは全く違う、ということを銘記しておきます。コーチは個々の成長を見ています。そして、”個を第一に考える個”ではなく、”チーム意識を大切にする個”が集まり、コーチだけではなく、自分以外全ての生徒から学ぼうとする謙虚な気持ちをもって欲しいと願い、指導しています。



それがリューテニスアカデミーの練習方針です。

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