多逢勝因
衣替えで帰った実家でみつけました。
「多逢勝因」
4年ほど前に品プリで行われた船井幸雄オープンワールドで公演された右脳教育の第一人者、七田眞さんからいただいた書です。そうです、七田チャイルドアカデミーの生みの親です。
僕は、子どもは大人になってしまうと使えない能力を持っていると常に思っています。そう思えたきっかけがこの『右脳』という考え方です(脳はいまだに分かっていないことが多いので、”考え方”とします)。
もう何年も前に読んだ本ですが、七田さんによると、右脳は小さいときほど優先的に働き、4歳から右脳と左脳をつなぐ脳梁(のうりょう)が閉じ始め、20歳くらいでほぼ完全に閉じてしまうようです。その閉じた脳梁を開けるコツを身につけることが右脳教育、ということのようですね。
脳の仕組みを知り、その特徴をつかむことで、指導も効率的なものになる、と思って以来、テニスを指導することに魅力を感じるようになったものです。
ところで、「多逢勝因(たほうしょういん)」 これは「地蔵菩薩本願経」というお経で説かれていることのようです。
「勝因」とは優れた善縁のことを意味しており、多くの人に逢えばあうほど人生で勝つ要因、成功する善縁を得ることが出来るというのです。
優れた人に逢う代わりに善い書物、善い場所、善い教えに出会うことも人の人生に良い影響を与えることが出来ます。優れた人が書いた本を読んだり、一流の人の講演会を聴講したりするのも人格を高めてくれます。
僕自身、幼児期の2年間を海外で過ごしました。地元の子たちと言葉も通じないままに遊んでいたようです。この時期に、いろいろな考え方があることを学んだと思います。
いろいろな考え方があり、それぞれを認め、それぞれから学んでいけることは、人生を豊かなものにすると思います。興味がある、ない、ではなく、「こういう人もいるんだ」と認める、ということです。
それはやはり、子どもの頃・・・なるべく早く、20歳になるまでに”「こういう人もいるんだ」体験”を多くすることが大切と思います。
誰からでも学ぶことができる人は得をします。
どんなことからでも学ぶことができる人は得をします。
そんなことも、子どもたちに指導できるようになりたいと思うのです。
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