2009年12月19日 00:13
今寺子屋と現代の学校の違いや
寺子屋の思想について調べているのですが、
なかなか難しいです…。
寺子屋の教育理念とは
どんなものだったのでしょうか?
そして現代の学校より優れていた部分など
があれば教えてください。
理念の違いというか教育の目的が、自分のためにか、社会全体のためにか……の違いだと思います。もっとも、両者は、究極的には同じ目的だとも思いますが…。
《寺小屋》
読み、書き、そろばん……など、庶民の子供が、生きていく(職業に付く)上で、必要な実用的な知識を身につけるところ。支配階級(武家)でない庶民の子供が通う。教養や道徳(商業道徳)というものは、読み書きの時に使う教科書(往来物)の文章を通じて学んでいく。
《現代の学校》
将来、専門的教育や職業を受ける時に必要な体系的な教養的知識を身につけるところ。全ての子供が通うことを義務付けられている。子供たちに学校で集団的生活を行わせることによって通じて社会的常識や道徳新を身につけるところ。
次の世代を育てるというのが、究極の教育目的だと思います。なので、どちらかというと小学校は、同時代で比較するのなら、寺小屋というより、武家の子供が通う藩校に近いんじゃないかと思います。
あくまでも、理想での話です。現在の小学校(だけでなく大学に至るまでの教育システム)は、とても理想どおりの姿ではありませんから。社会を阿修羅のシステムです。知(強要…いえ教養科目の暗記量)を基準とした身分制を植え付ける場です。
あと、寺小屋がすぐれている点は、義務教育でないこと。学区制がないことだと思います。子供が合わなければ、辞められる、べつの寺小屋に通うことができるという点ではないでしょうか。今でいうところの消費者優位の点だと思います。