まずはこの映像を見ていただきたい。8歳の少年二人がベースラインとサービスライン、ダブルスサイドラインを使ったゲームである。一般的にPlay&Stayでは一番小さい企画のコートで、ボールもフォームボールや少し大き目で柔らかいフェルトのボール(レッドボール)を使う。
http://www.youtube.com/watch?v=MA5X1DnEUNQ
8歳くらいで、しっかりと練習を積めばフルコートでイエローボールを使ったゲームは可能である。サーブも2回打てることを理解し、スピンサーブを打てる子もいる。
だが、8歳児がフルコートでゲームをやっている状況をイメージしていただきたい。8歳児のフルコートでのゲームと、この映像のゲームのどちらが、フェデラー対ナダルのゲームと『似ている』だろうか。
言い方を変えると、ラケット・ボール・コートといった条件を成熟したプロに合わせるために、子どもがその条件に合わせざるを得ないのだ。言わずとも、この規格は大人用である。
子どもは、いや、子どもに限らないと思うが、あまりにも自分の能力を超えていることには力を発揮できない。サッカーをはじめたばかりの楽しさ絶頂のチームが、日本代表に挑んでも力を発揮できるわけはないし、面白くないしみじめだし、やる気が失せるはずだ。いくらコートに囲まれたところに打球することがルールとは言っても、一般的な小学生と大人ではその大きさは感覚的に違うのである。
昔、ハリー・ホップマンというすばらしいコーチが居たが、「ボール出し練習では、プレーヤーが、あと少しがんばれば取れる!と思えるところに出し続けることがポイントだ。」と伝えたという。僕も非常に感銘を受け、ノートにも書き残している言葉だ。高すぎる壁は、手をかけることすらもしない、ということだ。
ラケット・ボール・コートといった条件を早期にプロの規格に合わせることは、成長期にある子どもにとって、本当に正しいことなのだろうか。
プロの規格に早く合わせたからといって、プロに近付く近道となるのだろうか。
子どもたちにこんな話をする。
「お金って、たくさんあるとうれしいよね。好きなものがなーんでも買えるよね!」子どもたちは目を輝かせます。「でも、お金を稼ぐって、働くってことだよね。今、みんな働ける?」子どもたちはお父さんやお母さんをイメージし、大変なことを知ってるから、それは難しいな、という表情をします。「だよね。今は働くことは難しいけど、将来お金をたくさん稼げるように、今一生懸命やってること、あるよね!」すると、勘のいい子はすぐに答えます。「勉強!」
子どもたちはそのことをよく知っている。でも、条件は大人が用意しなければならない。
大人の我々は、考えることが必要だ。
『彼らの将来にとって、今、本当に必要なことは?』
日本人から世界に活躍する選手を育てる使命にある我々コーチは、このことを無視はできない。
『世界のスタンダードから学ばなくて良いのか?』
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