日本人のためのテニス:7月14日(月)のレッスン日誌

テニスは、素晴らしいスポーツです。もちろん、他のスポーツも素晴らしいです。でも、テニスって、こんな素晴らしさがあるんです。

小さな子からおじいちゃん、おばあちゃんまでがみんなで楽しめるスポーツ。最初は技術を身につけることが必要だけど、それゆえに自らの成長、練習の成果を感じやすいスポーツ。競技性もあるけど、礼儀を重んじ、また交代のない、英国系スポーツ。生活習慣病対策に、短時間でできるスポーツ。そして、より上の、競技性を求めたときに非常に高い身体能力が問われるスポーツ。

どんなにがんばって1ポイントをとっても、1ポイントは1ポイント。地道に積み重ねていく、人生のようなスポーツ。楽しく観戦するにも、一般的な観戦者としての立場での見方ではなく、競技者としての見方が要求されるスポーツ(これは良いのか、悪いのか・・)。

・・・テニスは素晴らしいスポーツです。もっと日本に普及させ、そして強い選手を育てる基盤を日本で作りたい。日本人による、日本人のための庭球塾。これは、私の夢です。



【チャレンジャーズ】

3人が参加。前半は英語を使って行いました。8月からは前半30分間はキッズエリートクラスと一緒に英語での練習となります。この設定にはこれまでの指導のいろいろな考えが詰まっています。これについてはまたお伝えできるかな。。いつも日本語でレッスンしているKちゃんMちゃんMくんの反応は、?という表情もありますが、聞き取ろう!という姿勢が印象的でした。やはり、この決定は間違っていないと確信しました。well, my English will be better as well, haha :)

ボール遊び、ダイナミックストレッチ、スピードトレーニングなどのウォームアップ、ボールころがしラリー、振り回しなどの英語セッション、サーブ、ボレー、フォア&バックのスキル学習を。将来、人間性の豊かなテニス選手として羽ばたく土台をつくるこのステージ。やることはたくさんありますが、子どもたちは嬉々として取り組んでくれているので、上達も早いでしょう。楽しみです。


【強化】

5人が参加。木村氏も一緒にヒッティングをしたり、アドバイスや掛け声をかけてくれました。当時浜松ではNo.1だった彼の助言は彼らにとっては大きいものです。

前半はいつものようにプログラムに沿った練習を。プログラムに沿った、ということはやることが決まっている、ということではありません。

このプログラムとは、『何を目的にして、どんな条件の下に行うか』を理解し、実行していくことです。例えばミニラリー一つにしても、時間に分けてやることを変え、意識する焦点を変えます。

何をするか、例えばラリーをしよう、とか、ボレーストロークの練習をしよう、というのでは、成果は各選手の意識に委ねられます。それでは、「あの選手はほうっておいても強くなる」という、個人の能力に頼ったものとなります。そこに指導者の熱意があっても、果たしてそれがその選手の能力を向上させたものであるかは疑問が残ります。親子の関係や、密な個人的レッスンによって意識まで共有していかねば、それは可能性として低いのではと思うのです。

それよりも、指導者が『何を目的にして、どんな条件下で行うことが大切か』を伝え、それを徹底させていく方法を取ることが、非常に大切なことだと思うのです。それは、強化に理想的な環境下において、身につけるべき技量を着実に身につけていく、ということです。まだまだ練習の内容は洗練されるべきものと思いますが、考えれば考えるほど、それはシンプルなものだと感じます。

ポイントは、日本人であること(どのような歴史を見て、何を感じてきた祖先の子孫であるか)と、頭の良さ(考えるチカラ)です。日本人に適した上達環境を用意し、頭の良さを鍛える練習をさせること。例えば、前者は日本古来の伝統や風習を取り入れることであり、頭の良さを鍛えるには、知識が必要であり、そのために良書を読むことです。これらを体現しながら、実績を出せる練習や環境の提供を、これからも常に考えて生きたいと思います。

しかし、実績を出していくためには、そのような仕組みだけではなく、やはり選手個々の理解というのが絶対的に必要だと、最近は特に感じます。彼らが意味ある練習を通じて上達を感じるだけでは、あるところで壁に当たってしまうような気がします。

よりしっかりと生徒を理解し、壁を越えられる足がかりを作りたいと思います。


同じカテゴリー(Diary)の記事

上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

写真一覧をみる

削除
日本人のためのテニス:7月14日(月)のレッスン日誌
    コメント(0)