狡兎に三窟あり(こうとにさんくつあり)
僕も初めて知ったこの中国のことわざ。利口なウサギさんは巣穴を3つ確保していて、安心して暮らせる、という意味ですが、つまり、リスクを分散することが安全につながる、ということです。
経済不安定で、変化の激しい今の時代、雇用であれば一つの会社に頼ったり、スキルであれば「オレはこれでいくんだ!」と一つのスキルに頼るのは、リスクの高い生き方なのかも知れません。
しかし、だからといって、何でもいいから・・・というのでもないような気がします。
先日の起業家塾でご講演いただいた第一クリエイティブの高木さん(記事は
コチラは、こんなことをおっしゃっていました。「何足ものワラジを交代で履くんじゃなくって、重ね履きをする」
やはり、将来的なビジョンを持ち、そこを目指す上で、必要なことを行い、広い分野のヒューマンネットワークを構築し、必要なスキルを身につける。この、『ビジョンを持つ』ということがないと、それぞれがバラバラで、互いが互いを助けるどころか、互いに干渉しあってしまい、「何やってたんだろう・・・」ということになってしまうでしょう。
僕もふりかえってみると、いろいろやってきました。ホテルマン、通訳、MC、ダンサー、ホテルのキャッシャー、ゲストリレーション、メーカーの営業、ガット張り職人、マウンテンバイクインストラクター、スカッシュインストラクター・・・資格も、保育関係のものもあれば、語学検定、色彩検定、救助関係。
でも、本当に不思議に思うけど、活かされているんですよね~。僕はビジョンをつくる、ということを、ビジネス書などにあるようにはしっかりやっていません。けど、「これ、やりたい!」という風に思ったことは、大概叶っているんです。
いろんな人がいて、いろんなビジョンがあると思います。でも、世の中で成功したい!と思うのであれば、やはり時代にあったことをやっていくことが求められると感じます。
今はこの、『狡兎に三窟あり』が的を得ていると思います。
テニスの事業者としても、テニスの指導にこだわらず、いろいろなことに目を向け続けていきたいです。