スイングを科学する:4月18日(金)のレッスン日誌

今日も雨でしたが、なんとか選手の練習の時間にはやんでくれました。

【強化】

2人が参加。ストロークの強化のため、じっくりとボール出しでの練習をしました。思っていることをうまく伝えるのは難しいものですが、彼らも一生懸命に理解しようとしてくれました。

ショットの良し悪しを決める3要素があり、それは、コントロール、パワー、タイミングです。これらをうまく混ぜることで、効果的なショットをメイクするわけです。逆に言うと、コントロールだけに頼る、パワーに頼る、タイミングだけを良くする、というのでは、ダメです。これを実現するには、ボールに集中することと、正しい身体の使い方をすることがポイントとなります。正しい身体の使い方とは、地面からの力を上手に身体中の筋肉を連鎖させてボールに伝えることです。その際にポイントとなる身体の部分がありますが、それが骨盤と、肩です。それらを、あるタイミングで”回す”わけですが、ポイントとなる部位がそれぞれ、膝と肘です。この2つの部位をタイミングよく、正しく回すだけで、腕を振ってラケットを動かすような遠心力に頼るスイングではなく(=振り遅れなどの原因となる)、地面からもらった力を増幅させながら身体の中で螺旋(らせん)を描くように足~腰~上半身~肩~腕~上腕~ラケットと伝わるスイングとなるのです。

体幹(いわゆる胴体)を中心とした軸(これを1軸とします)と、両腕を横に上げたときにできる左手から右手の軸(これを2軸とします)が、1軸が回って-2軸が回る、という流れがうまくできればOKなわけです。なぜ膝と肘かというと、実験してみるとわかります。回転する椅子に座り、膝を左右に動かすと、腰(骨盤)は勝手に左右に回ることになりますね。また、肘については、手のひらを下に向けて右手を前に「前ならえ」のように90度上げて手のひらが上を向くぐらい、目いっぱい腕を右に回しますと、肘が左に動きます(このとき、手の位置は前において置きます)。そのあと、肘の位置を変えないようにして肘から先の上腕だけ元に戻すように左に回すと手のひらは下に向きながら左側に動くことになります。つまり、膝と肘を動かすことで、1軸も2軸も動くことになります。

ちなみに、回転する椅子に座って右膝を左膝に近づけるように動かすことと、先ほどの説明のように右手を前に上げて肘を右に回す(ひねる)のを同時に行い①、肘を止めて上腕を左に回す②とどうでしょう?プロのようなフォアハンドのスイングになったのではないでしょうか?


このようにしてスイングをする・・というのを、うまく伝えようとするのは非常に困難です・・。何を知っている、というのだけではなく、どうやって相手に伝えるかを勉強しなくてはならないな・・と思いました。。


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