あるお母さんと小学生の男の子がいました。
お母さんのいるマンションに、男の子は帰ってきました。「ただいま~」
「ちゃんと靴、そろえてね」「はーい」男の子は綺麗にそろえます。
「手洗いうがい、しなさいよ」「はーい」男の子はすぐに洗面所に向かいます。
「かばん、ちゃんと置きなさいよ」「はーい」でも男の子は、綺麗に置くことができていませんでした。そこへ、
「もう!ちゃんと置けって、言ったじゃない!」
お母さんは、一言目は良いとしても、お母さんの思ったとおりにならなかったら、二言目が非常にきついのです。
その場では、男の子、きれいに置きなおしてもうそのことでお母さんからは言われなくはなりました。
でも、、その男の子の人生は、お母さんと一緒に居る、そのマンションだけではないのです。
彼は学校での生活もあるのです。
お母さんと一緒に居るマンションでは、男の子は非常に気を使います。
良い子じゃないと、すぐに罵声がとんでくるのですから。
そこで得た『良い子じゃないとダメなんだ・・』という劣等感。
これが、学校での生活に影響を及ぼします。
劣等感は、強く出る場合と、弱く出る場合があります。
強く出れば、劣等感が弱く出ている子をいじめます。
弱く出れば、劣等感が強く出ている子にいじめられます。
良い子でなければいけない=誰しもがもっている良くない部分を否定されている=オレはダメなところがあるんだ→オレってダメな子なんだ・・・
幸せを感じることができないこの男の子は、イライラをもちます。
このイライラは劣等感がもたらすものです。
劣等感をもったまま、幸せになることはできないのです。
そして、このイライラの種である劣等感は、多くの人が抱えています。
男の子のお母さんが幸せを感じているとき、男の子につらくあたったりするでしょうか?
しないときもあるんです。でも、大概の人は、この種を持っているんです。
この種を、出さないようにしなくてはならないのです。
そのためにはどうしたらいいのでしょうか。
それは、自分を愛してあげることです。
「オレって、大して勉強もできなかったのに、良くここまでやってきたよなー」
「ワタシ、うっかりしてばっかりだけど、良く大きな怪我もせずに健康でいられたわね」
褒める気になれば、いくらでも褒められるのです。
でも、けなす気になれば、いくらでもけなせます。
自分をへりくだって、自分を低く見せる時代ではありません。
あなたは幸せじゃない人と一緒にいたいですか?
もしNOであって、
相手のことを思うのだったら、
あなたは幸せじゃなければならないんです。
このお母さんは良かれと思って、子どもに強く言っているのです。
だから難しいのです。
これを、愛だ、と思っているのです。
だから、やっかいなのです。
このお母さんは、自分の感覚で強く言っているのです。
きっと今言っておかないと、この子は困る・・・
でも、この男の子が、将来何に困るのかはわかりません。
そんなことよりも、イライラの種を撒き散らされた男の子が抱えたこの劣等感のほうが、
100万倍悪いのです。
なぜなら、劣等感は周囲も巻き込むのです。
これから先の世の中、不安や心配を抱いている人がものすごく多い。
この、イライラの種が撒き散らされることが非常に多くなると予想できるのです。
親子の関係、夫婦の関係。
「親子の問題だから、ほっておいてよ!」
そんなこと、言ってられないのです。
あなたたちの問題が、周囲に悪影響を及ぼすのであれば、
ほっておくわけにはいかない。
どこかで断ち切らなかったら、これはエンドレスで続くのです。
想像してみてください。
周りが、不幸な顔をした人で埋め尽くされた様子
笑いのない、学校、家庭
そんな将来を生きたいですか!?
そんな将来を、子どもたちに生きてもらいたいですか!?
だから、幸せになりましょう
自分を愛してあげましょう
自分に、やさしいコトバをかけてあげましょう
感謝をしましょう
普段のことでも「当たり前だ!」なんておもわないで、
「ああ、目があって幸せ!」と、
あるものに感謝しましょう
言葉遣いを丁寧にしましょう
「くそ食らえ!」と思わず言いそうになったら、
「う○こ召し上がれ!」と言い直しましょう
自分を尊重し
自分を愛してあげてください