僕は子どもたちにテニスを教えるコーチです。
最近、『何を目的に、テニスを教えているんだろうか?』と考える機会がありました。
『何が達成されれば、自分のココロは満たされるのか?』
『何をしていくことが、社会に貢献することなんだろうか?』
テニスはそれ自身が、すばらしいスポーツだと、僕は信じています。
もちろん、他のスポーツもすばらしい。でも、テニスならではのすばらしさも感じるのです。
では、”テニスコーチ”というキャリアを持つ人間として、何ができるんだろう?
テニスのスキル(打ち方、動き方など)を教えるのは当然だとしても、そこにどんな価値を結びつけて提供できるんだろう?
僕自身、テニスを通じて、国を超えた人とのつながりを経験し、また、コーチとしてそのコーディネーターとなってきました。
国外でテニスを職業にする機会に恵まれ、違う視点でテニスをみれるようになったのだと思います。
それを何らかの形で、自分ができることはないのかな?
そんなことを、日本に帰ってきた2001年からずっと考えているのです。
2001年から、いろんな場所で、いろんな仕事をしました。テニスに関係あることも、ないことも。
人はそれを、「無駄ではない」と言ってくれます。僕も、そう思います。重要な判断を迫られたときはいつも、自分なりに最善の答えを出してきました。
履歴書を作れば、間違いなく履歴欄には入らない・・・これが良いことか、悪いことかはわかりませんが、現実にそうです。
そして、その全てを活かそう!自分が生きていくために、周りの人が喜ぶために、社会に貢献するために役立てよう!とする気持ち・・・。
履歴書に書くものが増えれば増えるほど、全てを活かすことは困難・・・。
しかし、子どもたちにテニスを教える、ということは、どうやら決まっているようなのです。
そして、そのテニスが、目的ではなくて、手段であることもわかっているのです。
テニスが楽しいっ!って思ってもらうだけでいいのか?
テニスで勝つことを目標にさせていいのか?
テニスのコーチは、その指導のどんなところにお金をいただくべきなんだろうか?
お釈迦様は「悩みというものは生きている限り、決して無くならない」とおっしゃったそうですが、そのコトバが僕には救いです・・・。
とにかく、今に始まった悩みではありません。そして、そのような悩みを持っているコーチもゴロゴロいらっしゃるでしょう。
僕はテニスコーチです。
明日もまた、テニスのすばらしさを、子どもたちに伝えるためにがんばります!!