昨日はスクールのお休みでしたので、夜に実家に帰りました。約10年前の・・・^^大学時代の写真や友人からの手紙などを見て思い出にふけりながら、いろんなことを考えていました。なぜ今の自分があるのか、当時から成長してるのか・・・
ひとつだけわかったのは、自分と関わった人によって育てられている、ということです。不甲斐ない自分を許してくれたり、一生懸命な自分を買ってくれたり。。
人との繋がりを大切にしながら、自分を生かしていくことの大切さを、改めて感じました。
出会いに、感謝!!ありがとう。
さて、レッスン日誌です。
【チャレンジャーズ】
4人が参加。みんなやる気でネットを相手に自主練していました。ストレッチをして、ボール鬼、ボール遊びを。続いてボレーの練習、サーブの練習、ミニコートでのゲームをやってからコーチとのラリーで終了。チャレンジャーズは小1~小3の子達のクラスで、身体の使い方を覚えることが大切と思い指導しています。癖を直す、というより、正しい動作を身につけることで、癖が直っていくのかな、と思うのです。彼らが中学年、高学年になったとき、動作の基本は必ず活きる、そう信じています。
今日は全員の取り組み姿勢が良く、打ち合いでも続いていたので、全員がプラス対象。そして全員が希望して残りました。ミニボレーストロークに挑戦(あまり続いていなかったですが、教えてもいないのに彼らがやりだしたことがすばらしいです)し、ダブルス遊び?をやっていました。
【強化】
Sちゃん、Tくん二人が参加。最初はTくんだけだったので、課題である姿勢を正す運動を。ショットの際に起こるミスについて、腰部の状態が妨げとなっています。ストレッチ及び筋トレ、メディスンボールを使ってのキャッチボールを。
Sちゃんが合流し、意識集中するポイントを変えてのミニラリー。それから1面対4分の1面の打ち合い。コートのどこに来ても決められた深いところにプレースメントすることを目的とします。ボレーストロークからのパッシングショットの練習。ストローカーにとってはボレーが浅くなったときにすっと前に入れるかがポイントです。最後はダブルフォルトやレシーブミスをしたら即相手のゲーム、というゲーム形式。いかにサーブやレシーブのミスをなくしながら、相手に打ち込まれないショットを打てるかがポイントとなります。
全ての練習で、ミスをなくしながら、ショットに意味を持たせることが目的です。自分が攻めるタイミングに敏感になり、相手に主導権を握られないショットを打つことが求められます。このようなパターンを学習しながら、打球技術を磨いていけばよいのです。当然、打球時のミスについて原因に気づけない部分があります。できれば、なぜミスをしたのかは瞬時にわかるようになり、修正ポイントまで戻る癖を持ち、すぐに修正し、さらに理解を深め、しっかりと技術を体得して欲しいと思います。意識を持って練習したことは、無意識下において成果を発揮します。無意識なので、本人は気づきませんが、彼ら二人の上達は、コーチは気づいています。
~強化の練習について~
ラリーや形式練習をやっていても上達はするでしょう。しかし、無意識下の感覚に頼った練習は、「うまくできた気がする」で終わってしまいます。例えば、たくさんランニングをして体力をつけ、それで勝利したとしたとします。本人はランニングが功を奏した、と思うでしょうから、次に負けてしまったとき、さらに距離を増やしたりしてランニングを続けるでしょう。しかし、ランニングをすることで「強くなった気がする」と思えますが、ランニング自体は体力は増やしてもテニスの練習にはなりません。
そう考えると、目的のないラリーや形式練習そのものは、ランニングと同じといえます。やったらうまくなる感じがするし、やってないとライバルに置いていかれる感じがするものです・・・。しかし果たして、そんな練習が、試合という本番に役立つのでしょうか?
もちろん、ラリーをすることはとても大切です。しかし、確実にパターンやそのために使う技術を体得することが大切であり、指導に時間がかかるため、ラリーに時間を使えない、というのが現状です。それでも、ラリーをさせることよりも、着実にパターンを身につけることのほうが大切と信じ、指導をしています。
私は大学時代、アメリカにテニス留学して意気揚々と日本に帰ってきた直後に友人と試合をやって、コテンパンにやられたことがあります。呆然としながら、「何やってきたんだ!?」と自分に憤りを感じたことを覚えています。アメリカという異国の地に渡り、ライバルとは違う環境に身を置き、ランキング選手と一緒に練習をし、外国人と触れ合う生活で、なんとなく「うまくなった気がした」のです。確かに、技術は磨かれたと思いますが、技術を何のために使うのか、どうやって使うのか、いつ使うのか、の指導はなかったですし、自分でもそういう目的意識が足りなかったのだと思います。
目的をもったショットやパターンをしっかりと自分のものにする・・・それしか確実にスキルアップする方法はないのです。意識ない練習は何も残りません。それには習得のために、時間もかかります。しかし、感覚に頼った練習、つまり、選手のセンスに頼った練習は、やりたくないのです。その意味では、剣道とか柔道とか、日本伝統の「道」を重んじる考えです。どんなに器用な選手でも、まずはきっちりとやり方に沿ってもらうようにしています。その上で個性は発揮されるものと思います。