我々はどうしても、周りと比べて、何が劣っている、何ができない、と思うときがあります。
何でオレは成績が良くないんだ
何で足が遅いんだ
何で背が低いんだ
何で仕事が遅いんだ
何でリズム感がないんだ
探そうと思えば、いくらでも出てくるかも知れません。
でも、これって、得なのかも知れません。
えっ!?
って思われるかも知れませんね。
173億円を納税してきて、納税日本一といわれる斎藤一人さん。高額納税者は土地の売却や株式公開での所得による納税が多いなか、斎藤一人さんは商売による事業所得のみ、ということです。
一人さん、実は中卒です。幼い頃から身体が弱く、走ることすらできず、医者は20歳までの命だと言っていたそうです。そのため、学校にもあまり行くことができず、中学を卒業するときには特技が一つもなかった、ということです。
中学を卒業する一人さんに、一人さんのお母さんは「あなたは特技がないから、得をしているんだよ。なまじ、特技があると、人ってそれを活かそうとしてしまうもの。特技がないあなたは、時代にあったことをしていけばいいんだよ」と言って、社会に送り出したのです。
一人さん自身も、中学出て、すぐに働けば、大卒で働くよりも7年も早く働く経験ができる。だから、得なんだ、って思っていたそうです。
その一人さんは現在ではいわゆる大金持ち。会社も、自分自身にも周りの人にも必要とされているものをつくってただであげていたら、商売となり、会社を立ち上げたのだそうです。
理想ではありますが、確かにこれが自然の流れなんでしょうね^^
最初の話に戻りましょう。確かに、できないことってたくさんあります。比べて劣っているところも、上をみればきりがないくらいあるものです。
でももし、できないことではなくって、今の自分を認めてあげて、そういえばこれって、得なのかもしれないな、って思えたら、考え方も変わるかも知れませんね!
例えばテニスでいうと、やはり上背があったほうが、パワーがあったほうが有利かも知れません。それで、子どものときに「なんで同じ年なのに、オレはパワーがないんだ?」と不平を言う子がいるかも知れません。
でも、コーチの私が思うのは、パワーがないからこそ、得をしていることもあるんですね。なまじパワーがある子は、腕っ節に頼りがちです。すると、身体を上手に使うことを覚えにくいんですね。
身体(脳)は学習しますから、良い身体の使い方を覚えて、着実にパワーをつけていけば、それが将来性のあるプレーに結びつくのです。
ところで、何がない、何ができない一人さんは中卒だと社会にでてから損をするんだ、病弱だといい仕事に就けないんだ、と考えていたら、今の状態にはならなかったのではないでしょうか?
できない自分ではなく、今の自分に感謝することができたら、きっと結果はあとからついてきますよ^^