いつも書いているレッスン日誌ですが・・・(時々遅れてますが・・・^^;)これを書くことで、自分のレッスンを振り返れたりします。自分のためにならないので、決して嘘は書いていません。
そして、レッスンを直接見ていない親御さんにも、どんなことをやっているのかを伝えられます。ブログって、すばらしいっ!
さて、キッズエリートは5人の参加でした。いつも元気なLくんは高熱のためお休み・・・その代わり、お兄ちゃんのJくんが違う日の振り替えで来てくれました。Jくんはまだ小1ですが、なんとモデルの仕事もやっており、急に東京に撮影などで行くこともあります。学校と仕事で忙しいのに、テニスも週2回の参加!このパワーはすごいものですね!
スタートはコーチのサーブからのスポンジボールでのラリー。続けることが目的なので、数を数えました。最高がKちゃんの16回だったかな?
その次、しっぽとり、フラフープゲーム、まねっこ遊び(がまん比べ)をしました。休憩を挟み、ボールころがしラリーを。今日は少し競技性を高め、自分が打ったボールが相手側の壁(ネット)に付いたら勝ち!というルールでやりました。この中で、自然と前に出て攻撃すること、オープンスペースに打つことを学びます。予想以上にヒートアップ!!暑い中、みんな超真剣モードで、コーチはなかなか止められなかったくらいです・・・。
次はステップ(踏み台)を使ってジャンピングショットの練習。踏み台にのぼり、最初はコーチが持っているボールにスポンジラケットでタッチ、次に真上に投げたボールをジャンプしながらヒット、最後はジャンピングスマッシュを!!みんな本当に上手!!だって、空中にあるボールがどれくらいで落ちてくるか、いつジャンプすればいいか、とすごく能力の必要なことなんですよ。空間認知力っていうんでしょうか・・それが優れているようです。
最後はボレー。投げられたボールを、最初は手でタッチ、そしてラケットでタッチします。Mくんが疲れからか、うまくいかないからか、しょんぼりして今にも泣きそうです。一人1ヒットで交代して、全員で何回ミスなしで続けられるかというゲームだったので、コーチはMくんには何も言わず、「みんな、Mくんがしょんぼりしているよ」とだけ伝え、子どもたちで解決してもらおうと決め、黙っていました。
子どもたちは一言二言「大丈夫だよ」と伝えるものの、なかなかMくんの機嫌を直すことができません。そこで、いいことを思いつきました。唯一英語が理解できるJくんを呼んでこう言いました。
「J, I want you to be a leader. Listen, you guys have just one minute to do this practice. I need all of you for this practice. O.K? You have just one minute, so what will you do, leader?」
するとJくん、すかさずMくんや他の子に「あと1分しかないって!みんなでやんなきゃいけないから、一緒にやろうよ!」と急いで伝えました。Mくんもその勢いにつられるようにして、列に加わり、1球交代のボレーが再開。結局、なんとその1回のチャレンジだけで19回続きました!!それまでは7回くらいが最高だったのに、ですよ!すばらしいリーダーですね、Jくん!!
その後、散らばったボールを片付けるのにもリーダーを決めました。「責任者、やりたい人!?」と聞いたとき、誰が手を上げたと思いますか?なんとさっきまで泣いていたMくんだったんです!
人との関わりというのは、一生続くものですから、そこから学ぶことが多い人ほど人生中にたくさんの学びがあることになります。テニスのことも、教えるたいことは山ほどありますが、コーチが全部教えようとしたら、えらく時間がかかるでしょう。誰からでも、どんな人からでも学ぶチカラを、早いうちから身につけてほしいなあ、と思うわけです。
さて、プレーヤーズ。今日は7人の参加、プレーヤーズにしては多いほうです。2面で7人。やはりこれくらいは居たほうが活気があって、いいなあ!
まず、みんなを集めて、『テニスのゲームにおいて、どんなミスがあるか?』を意見を出し合いました。「まずサーブをワイドに打って、返ってきたところをオープンコートへ・・」などのような『成功パターン』はいままでの練習の中でみんな持っています。ある程度、テニスの試合に出ている人なら、誰しも考えることですね。
でも、「相手のロブを短く打ってしまい、攻め込まれた」というような『ミスのパターン』を考えたことはありますか?正直に言うと、僕もこのことについてはあまり深く考えたことがありませんでした。でも、大阪での視察や近日の練習や選手たちの意見を通して、これがとても大切なことだと気づきました。
たとえば、相手がショートクロスに打ってきて、自分のフォアハンドがバックアウトした、というとき、フォアハンドのミスとも考えられるけど、相手にショートクロスに打たせてしまった、その前の自分のショットとの関連があるのです。何が本当の原因かを知らないと、ただ単にフォアハンドをミスした、というだけで深いボールへのフォアハンドの対応が悪いとなり、ミスの根源を置き去りにしてしまいます。
ミス、というのは誰しもやりたくないもので、ついつい目を背けたくなるものです。でも、そうしている限り、不安材料を持ちながら試合をしているようなもので、精神的自信にも穴を開けてしまうでしょう。
この、『ミスのパターン』はいくつかに絞れるはずです。自分の持つ『ミスのパターン』をしっかりと認め、それを練習によって克服していくことが、堅実に強化へ自分を導くことになりそうです。
そんな話をし、プレーを観察し、ゲーム毎にどんなミスがあったかを指摘する人と、プレーをする人が交代にゲームをし、自分の犯すミスに立ち向かうことをしました。
そして、クレーコートに移動し、最後の30分間はボールだしドリル。お互いに指摘したりしていたせいか、お互いに声を掛け合い、また、ドリルへの取り組みも意識の高いものになりました。
このチームは絶対に強くなります。